「この本に出会ったことで、今までなんてムダな生き方をしていたのか気付きました!」

「この本に出会ったことで、今までなんてムダな生き方をしていたのか気付きました!」


いわゆる自己啓発本についてくる「読者の声」の広告でよく見るフレーズだ。

本当だったら今までの何ら問題ないはずの人生がある日その本を読んだ事を契機に「ムダだったのかー!」となってしまう現象、アレ辛くないんすかね。絶対辛いぞアレ。

俺なんてのは頭がカタいからそんなこと頭ごなしに教えられると「損した!」と思ってしまうし、現実を知ってそこから努力するみたいな発想がないので「言うなよ~(涙)」で終わってしまうタイプである。苦言で伸びたことはないので、苦言への信頼感は薄く、結果として苦言は言わないで欲しいタイプである。

そもそも俺のような特にこの人生で一発何かしようという気もない一般人にとって、自分が幸せかどうかなんてもはや誰か、何か比較する対象があって初めて生まれる概念なので要は知らぬが仏ってことで、もう大体ですね、幸福の追求なんて際限がないのでみんなでそういうのを目指すのはやめて外でスポーツなどをしてはいかがだろうか。

 

我思うんだけど「汝が一番!」みたいなめちゃくちゃ甘い教えを説く宗教もあっていいのではないか。既にあるのかな。あったら入ろう。

つまり、今俺のアゴが痛いのも、高校生のときにヤったねん挫がいまだに痛いのも、世の中にそのどちらも痛くない無い野郎が居るということを中心に考えているから辛いのであって、俺がこの世で一番状態が良いって言われたらそれがうれしいし最高なのである。

まあ、こんなばかばかしいことを考えているほどに俺は今あちこち具合が悪いんでスポーツしよう。