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飲んでいたら知らない団体客のサプライズのために店側から協力を要請された話

日記

タイトルに全てを込めたがそういうことである。

最近不幸にも仕事が忙しく、それが前向きな忙しさならまだ良いものだが、大半はクレームじみた後ろ向きのものであるから尚更にその精神的な重荷は大きく、余計に忙しく消耗している気持ちになると言うものである。

そうするとなかなか自ら進んで酒を飲む機会もガクンと減るわけで、このところの娯楽ときたら自分がいかに不運で、今の状況が不当であるかを訴えるべく鯨飲してはクダをロールすることぐらいしかないようなしがないにも程があるクソ・サラリーマンであるから、素面でい続ける時間が長ければ長いほど、モヤモヤとしたものが残り続け、消化不良のまま帰宅した21時ごろ、就寝前になついて来た息子に「ワリャ、早よ寝ろ!」などと必要以上にナマって声を荒げたりなどしては自己嫌悪に陥り、次の日の暗い出社を迎えるというなんともヒドい有様が、ここ最近の俺なのである。

 

いかんいかん!仕事にかまけて酒がおろそかになっている!と感じていた俺は先日の金曜日にとうとう、残務は相当に手付かずのままであるにも関わらず、それを放置してすぐ近くのやかましいだけが取り柄のチェーン店の飲み屋に会社の後輩と財布だけを携え、最短距離で酔っ払うべくアツアツの熱燗をマッハでオーダーし、音速で鍋をつつきながらのハッピー・ドリンクタイムとしけこんだ訳である。

仕事を放り出した爽快感も手伝い、それに週末の疲れも酔いを早め、それとも久しぶりっつーこともあったんスかね、とりあえずあっという間にいい気分なワケで「或いは少し飲んだら会社に戻ろうかな」などと考えていたリーマン的な理性も早々に吹っ飛んでしまうとあとはもうベロンベロンのガンガンにリカーを飲んじゃったんだよね..。

 

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「いやー、でさァ、あのクソがさァ、」などとクダのロールも20巻目を迎えたころ、店の若い店員が俺の座るカウンターに来て曰く、「今日実はアチラの団体様がサプライズでお誕生日のお祝いを企画されておりまして...」

つまりお願いに来たのは、もうすぐこのお店がある団体客のサプライズのお手伝いの為に協力することになっており、お店が暗くなることと、大音量でBGMが流れるので良ければ「手拍子をお願いします。」という事なのである。

ナマを言うのはビールぐらいにして欲しいものだというエッジの効いたJOKEも頭に浮かんだ次第で「しらーーん!わしゃ、これっぽっちもしらーん!めでたくもなーい!」と言うのが本音であったのだが、これはお願いではなく事実上の通知であることぐらいわかっとるしやな、まあ勝手にせろバイ!と必要以上に、また不正確にナマってこれを受け入れたわけである。

 

そこからである。

結局それからまさかの30分、サプライズ全く気配なしなのである。「ッタク...いつだよッ、オイッ...」とイライラしながら待った30分。店員早く言いすぎ問題発生であるが、その間の俺の落ち着かないことといったら甚だしく、言われたからには妙に意識しちゃう性分なものですからやると決まれば責任もって手拍子やらないかんバイ!と酒にも鍋にも手がつかず、真顔で待ったサプライズ。

そして「そうや、こういうことや!ヒトに仕事を頼むときにはなァ、期限ってもんを明確にやなッ!」などと、実例を交えて後輩へクダのロールをたむけている最中である。

いきなり照明が暗くなると俺が知りうる知識の中で表現するところの「ケツメイシ系ラップ」が大音量でスタートである。その直後「風俗かッ!」という、芸の幅を広げたタカアンドトシ風のツッコミが隣から聞こえてきたのでダッシュで握手を求めにいこうかと思ったが本気のダッシュは南海トラフに備えてとっておりますので今日はグッと待機、そして遥か彼方の大部屋座敷席から聞こえてくる「○○!おめでとー!」の声にイラつきを高めつつ、準備していた手拍子をラップに合わせてシャンシャンカマすとそそくさと帰宅した次第であった。帰りしな見たが、祝われていたのは私服のジジイで、祝っていたのはスーツのジジイだった。

みんな、こういうのはやめような。