チンポ型のポンチ画、爆誕問題について

仕事柄、部品や筐体、完成図など打ち合わせでは色々なものの「寸法」「形」を決めなければならず、その場で簡単な画(え)を描くことが多い。
これらはポンチ画(え)と呼ばれ形がわかれば手描きでも問題ない。ポンチ画の上手い下手は我々の業界では一つの能力のようなもので、それを元に設計のベースになるなど、たかがお絵かきでもなかなか侮れないものなのである。

だが小学生的な感覚で見た時の、「ポンチ」というそのなんとなく際どい名前はどうだろう。
初めて聴く人には確実に「おや?」と引っかかる言葉だと思うが、「はて!ポンチ、なんのことでしょう」などとピュアネス全開の方はここで読むのをやめてください。
勿論我々は慣れきったフレーズであるから今更ポンチ、ポンチと言っても表情も自分のポンチも全く微動だにしないわけであるが、時々このポンチという言葉が妙に輝き出す瞬間があるのである。

それはどんな時か。
めちゃくちゃ単純で恐縮ですけれども、色々と描き進めるうちにポンチ画が偶然チンポの形になる時である。

 

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※ポンチ画


これは作るものの業界にもよるのだが、それらしい形のものに色々と線を引いているうちたまたま、、たまたまチンポ型のポンチ画になる一種のハプニングなのである。
大の大人が眉間にしわを寄せて議論する中で、その瞬間のみ「チンポwwwww」みたいな空気が確実にその場を支配し、描いた方も「あっ」というような感じで変な感じに目があう訳。まあ、あっ!て声出したらもうその人はアウトなのですが...。

チンポ画の爆誕問題、しかしこれは作図ルールなどに鑑みると起こり得る要素はたくさんあり意外と珍しいことではなく、有史以来我が国で何千万、もしくは何十億と描かれてきたポンチ画の歴史の中で恐らくそのうちのコンマ数パーセントは偶然チンポの形になってしまったはずである。ちなみに今コンマを使ったのは偶然です。では、今日はこの辺で終わります。

 


と言うのは!と言うのは冗談でして!続けます。

俺自身、これまで実に二回も意図せずチンポ型のポンチ画をこの世に召喚した事があり、他人が描いたチンポ型のポンチ画も一回見た。
その度に「チンポwwwww」となるのは、これはもう何人も禁じる事は出来ないヒューマン共通の素直な気持ちであるので許して欲しいのだが、更に辛いのがこれを元に設計が始まり、CADで描かれた真面目な線の、真剣な、よそ行きのチンポの図面が出できた時であり、それを取引先に提出、承認を経て返ってくるまでの間「ああ、承認の回覧がなされるうち各所で『チンポ wwww』と後ろ指指されたのだろうなあ」等と思うと辛い部分が有り、それが実際に製品になって現物になるときに、工場などで爆笑とともに、盛大なスタンディングオーベーションと共に出荷されるのだろうなあ!などと考えると、その発端となった者としてはとても申し訳なくも誇らしい気持ちになるのである。

考えてもみて欲しい。
この世のすべての製造物には全て構想があり、図面があるのである。例えば新型のディルドが開発される時もしかりなのである。
ディルドの図面だって関係者に回覧され、改訂を重ねながら、何人かの承認を経て製作スタッフにわたる。
俺がディルドメーカーの設計部門のマネージャーだったとして、自分のところに週に何枚ものチンポの図面が回ってきて部下から図面の承認をお願いします、などといわれたらもう気が狂ってしまうかもしれない。しるか!と言っちゃうかもしれない。
果たして、カリのところに赤ペンでチェックなどして「Rをもっと大きく。」など指示をする作業を週に何枚もこなして正気が保てるだろうか。

《チンポの正しさをお前が決められるのか?》

そんな神の問いかけにハッキリと答えをだせるのか、俺には自信がない。


すいません、途中からなんの話していたか忘れましたが、とりあえず仕事は楽しくやっております。