皆さん、ヘルメットに騙されてますよ!

雪の中、ヘルメットを被って危険な場所で仕事をしていた時のことである。

一応ホワイトカラーのはずだが、まさかホワイトって雪の事だとは思わなかった、など余計なことを考えながらの作業が祟り、頭上にある配管とか出っ張りなんかで何度かガツン、ゴツンと頭を打つ。

ヘルメットを被っているから良かったものの、それでも「ベコッ!」という激しい衝撃は頭に伝わり「うおっ」と声が漏れる。これぞ激務。危険度Aの尊い作業だよ。生きてるって感じがするわ。しかし暫くして本来なら激しい衝撃を受け、「ああ、ヘルメット被ってて良かった ありがとうヘルメットさん...」とヘルメットさんに感謝するべきところで「いや待てよ」と、よく考えてみた。

頭を打ったのは実は守ってくれたはずのヘルメットを被っていたことが原因であったのでは。つまり、通常の頭のサイズよりヘルメットによって一回り以上大きくなっているせいで障害物を頭で感じる距離感が微妙にズれ、普段なら当るはずの無いものに無駄に当りまくっているだけの事だと。

そうだよなそうだよな、一応頭上には気をつけているわけだし障害物の位置は大体意識出来ているはず。であればそもそもはちょっとやそっとではこう何回も当たるはずが無いものなのだ。実際の所、頭を打って「うおッ」っと驚くのは打った衝撃よりも本来であれば避けているはずなのに不意に頭を打ったことではないか。いやあ危ない危ない、これは完全に騙されるところでしたわ。ヘルメットさんじゃねえわ、このメットの野郎ときたら、守り神を装ったとんだ疫病神やで!

このようにヘル・メットはというと、定期的に「アンタを守っちゃりましたよ」というわかり易い実績を出し続けることにより「いやあ、ヘルメットがあってよかったぜ」「いやあ、ヘルメットがあってよかったワ」「いやあ、ヘルメットがあってよかったでゲス」(今更ですが語尾が違うだけなので今の台詞三つは読み飛ばして結構です)などと利用者からの評価を高め、日本の作業シーンに末永く「無くてはならない存在」として居座り続ける。それがヘルメットのやり方。姑息さ、姑息さぁよ!

だがそんな姑息なやり方も今日で終わりや、PV数12無量大数/日のこのブログが貴様のやり口をこうして告発した以上はその作戦ももう終わりや。せいぜいメット仲間とメットカフェで徒党を組んで俺にF5攻撃でもしてろってなもんである(笑)

作業者の皆さん、あなたが今日守られたその頭、ヘルメットの野郎が仕掛けた自作自演ではありませんか?!エッ!違う??なにぃ、へえ、そうでしたか...。