テレビ会議が苦手である

皆さんは多拠点間での電話会議、またはテレビ会議をやったことはあるだろうか。

普通の会議と違って大人数にも関わらず完全なフェイス・トゥー・フェイスではないというのは妙にやりづらいものであって、特にマイクや画面の向こうにいるであろう大人数に向かって発言するときの独特の緊張感というのはなかなか慣れるものではない。先日も電話会議中に誤ってゲップをしてしまい「聞き取りづらかったのでもう一度良いですか」と言われたばかりだが、このように電話会議、テレビ会議は勝手が違うというかどうも苦手である。そんな俺も1年前から海外赴任が始まると日本側との会議は当然こうしたシステムに頼らざるをえず、その頻度は高まるばかり。向き合っていかねばならない。

全国10箇所近くの拠点、及び海外拠点を持つ我が社も早くから電話会議システムは導入されていたが、最近ではより実際の会議に近いスタイルでと、テレビ会議システムもここに続き、今でははなくてはならない存在となっている。とはいえ、急に進められたテレビ会議システム導入。当初は社員、特に年配の方々の中には戸惑いもあったようで、色んな珍プレーも見られたと聞く。

これはメーカーにもよると思うが、我が社で多拠点でのテレビ会議が実施される場合が多く、スクリーンには参加拠点の一覧が、それを映す画面として並びマイクが音声を拾った拠点、つまり発言拠点が「発言者」という表示とともに中心に大写しとなるスタイルになる。

マイクを切り忘れて、他拠点の発言中に不要な音声を発信していまうと画面がアップになった上「○○さん、マイクを切って下さい」と注意され大変カッコ悪いため、発言する予定のない拠点はマイクを切るなりして不規則発言が全社に配信されぬよう気をつけるのだが、逆に言うとミュート中の画面は小さくなり音もしないのでそこで何をしているか、全く分からず俺のように完全に油断しきって他の拠点から寝てるのがバレてメールが来ることもある。

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このようなテレビ会議の性質は会議参加の参加意識、緊張感を低下させる一因のようでなかなか難しいものである。

一方で、どんなに注意していてもマイクをきり忘れる人は会議のたび必ず一人いるもので、中には全社会議の始まる直前、各拠点が揃ってさあこれから始まりますよというタイミングでミュートし忘れたマイクに向けて「ヴェー」とゲップをしてしまい、私がゲップをやりましたとばかりにアクティブになった大画面の中でジジイが「発言者」として大写しになったこともあるがあれはとても悲しい事件であった。最初に書いた俺のケース同様、この手の遠隔会議システムにおいてゲップは天敵なのである。

また、頻繁に起こるのが誤って違う会議に参加してしまうオッサンである。チャットルームのように、10ほどあるトークルームの1つを予約し、そこに同じ会議に参加する社員が入っていくシステムにおいて、ジジイの誤入室が多いこと。しかもよそのテレビ会議に間違ってオンしたときに限ってテレビ会議システムを起動させたノートPCの内蔵カメラがオンになってまさかのセルフィ、間抜けヅラどアップでの登場である。

この手の迷いジジイのすごいのは状況を認識するまでに結構時間が掛かるということで、しばらくボケーっとよその会議をセルフィどアップの画面のまま見つめたかと思うと無言で退室していくのを見るにつけ、チャットレディは毎日このような光景を何十回と見せられるのかと甚く感心した次第。

使う側の問題かとも思うが、現状ではなかなか実際の会議と同じようにはいかないのがこの手のシステム。マイクを切った小さい画面の中で落書きをしながら、会議自体なくなればいいのにと今日も思う俺である。