あと5㎏痩せたいのです

温かくなった5か月前から欠かさず近所を走る小太りの青年を毎朝通勤中にぼんやりと眺めていたが恐ろしいほどに一生懸命に走っているが恐ろしいほど全く痩せる気配がなくむしろどんどん太りゆく彼を眺めながら走った後はさぞかしメシが美味いんやろなホッホッ…

ベンチで飲むエネルゲンの味

マナガツオをマラガツオと言い間違いをした実績のある母親が家族のいるリビングで堂々とアナルゲンと言い間違いをしたとき、普段真面目な父親が酒も飲んでないのにゴロンと死んだ蝉のような態勢になったかと思うと 「それはココじゃろもん!」 と肛門を指し…

ワクチン2回目、便意から発熱へ…

2回目のワクチン接種が終ったが色んな人が噂する通りの副反応がなかなか発生せずあの日はもどかしくもスリリングな1日となった。 どのような副反応が起こるかは人それぞれとは聞いていたが大体半日~24時間以内に副反応が起きるのはほぼ間違いなさそうな情報…

腰痛ようやく完治

腰痛と闘っていた。治るまで約10日間という今までで一番長い腰痛。いやあ過去最悪の腰痛でしたわと総括しようと思ったところで「お前が過去最高齢で腰痛になっただけなのですが…」という事実に気づき悲しい気持ちになった。お年を召しているので今後の腰痛は…

闘争積立金/ハゲのオッサン

目が死んでいるからということで目の殉職、二階級特進でこの春から管理職になりそれに伴い労働組合を抜けることとなり、先日労働組合の人から「『闘争積立金』をお返しします」と連絡が来た。 金額にして数万円、なかなかの臨時収入だが名目が「闘争積立金」…

俺たちの国際試合

息子がサッカーを習い始めて1年以上が経つ。アメリカで盛んなホッケーアリーナを使って行われるインドアサッカーというやつで、人数が6人、交代自由、ボールが外に出ることはなく試合が止まることはないという限りなくホッケーに近いルールである。息子が入…

島にあるヘリポート

髪の量は多いはずであったがいつものように妻に散髪をされている最中、頭頂部が少し薄くなってないかと言われ鏡で見てみると確かにつむじの関係でここだけ地肌が見えているなどという説明では苦しい程度の薄毛の広場がもうじき形成されつつあるような気がし…

エクセルと俺

大半の社会人の皆さまと同じく、仕事ではマイクロソフトのエクセルを使わない日はほとんどなくエクセルなくして仕事は成り立たずエクセルを発明してくれた神様ありがとうとエクセルに日々感謝する俺ですが、根が説明書を全く読まないタイプということもあり…

暗闇の中俺たちはただ手探りで

男子高校生においては男女交際のルールやノウハウといったものは殆ど教育、または継承、さらに共有などもされることがなく特に情報を得る手段が年長者の口承、説話以外では書籍、雑誌からしかでしかありえなかった俺の高校時代においては各自が数少ない情報…

正しい情報しか見たくない

人間は全体の中から都合の良い情報しか見ようとしなかったり出来るだけ都合よく解釈して自分を安心させようとするところがある。 最近聞いてあ、いいなあと感じた言葉に「太古の昔からコメを食ってきた日本人はほかの人種と比べコメを食いすぎても太らない」…

不良のおばちゃん

新年早々書くことでもないが子供のころからみんなが妙に懐いている近所の不良のおばちゃんを囲む輪に俺だけ上手く入ることが出来なかった。「不良のおばちゃん」とは俺が子供の頃に感じたまま直球で名付けたもので何故か全員共通点して飲食店を自分一人でや…

サンタクロースが居ないと知らされた後のこと

サンタクロースの事を小学5年かそこらの、結構な年齢まで信じていたピュアな子供だったので確か最後は親の方が心配になってヒントをだしたかダイレクトにカミングアウトしたような、そんな感じで急に「いない」ことを知った気がする。4歳下の弟がまだサンタ…

鬼滅の刃ごっこで鬼を演じるにあたって

流行っているものを俺は観てないと逆張りをカマしたいわけではなく単純に機会に恵まれず鬼滅の刃を一度も読んだことがなく子供が観ていたアニメをチラっと観た程度。残念ながら全く流行についていけていないわけではあるが、インターネットで流れてくる作品…

会社のおじさんから来たメール

赴任した時は4人いた駐在員が徐々に減らされ今年の春から1人になってしまい4人分の仕事をさせられている。正気ですかと会社にメールで尋ねたが音沙汰がなく、そういえば日ごろメールに返事をしてくるやつが全員頭がおかしいことから正気なのかもしれない。4…

ニュー新橋ビルの台湾式マッサージ

沢山の小さな飲食店がまるで飲み屋街のように軒を連ねる通称「おやじビル」こと新橋駅前の「ニュー新橋ビル」の3階にマッサージ店ばかりが集まるエリアがあるのをご存じだろうか。以前仕事の外回りで近くに来たのをきっかけとして新橋ビルを探検し、たまたま…

男は男湯でゴジラになる

温泉や銭湯といった公共の浴場での男の振る舞いについても色々と思う事がある。 女性側でもあるかもしれないが、男湯では人が入ってくるとほぼ体付きと股間のチェックがなされる。これはその人の性的嗜好とは全く別のある種の無意識の確認作業であり、そうい…

無職になった日の朝

25歳の春、2年務めた築地市場の青果部門で働くのをやめ無職になった。 「彼女からも毎日朝早いし土日も休みがないので辞めてほしいと言われまして」 いざ理由を述べる際、上司に向かい、辞める理由として極めて賢くない話をしてしまったことで案の定俺は付き…

検尿の時だけなぜか尿の発色がすさまじい

汚い話なので俺のこと全てを愛する人以外は読む必要はないのだが、昔から検尿の時だけションベンの色がやけに発色のよいデカビタCのような鮮やかなイエローでいつも困惑している。「おまえどうしたよ…」と河原でちょっとしたBBQをするというその集合場所に一…

コロナにより全世界の男性の髪型がガタガタになる中、俺は

男性はどうしても月に一回、少なくとも二か月に一回は髪を切らないといけない。髪の生え方、男性によしとされる髪型や社会的なルールによるものである。あまりクローズアップされていない気がするがコロナで男性を直撃したのは髪を切りに行けないという深刻…

思えば学生時代の就職活動はひどいもので

結局その年は留年してしまったので結果的には意味がなかったし、むしろ下手に就職していたら面倒なことになってしたかもしれないのだが、大学4年時の就職活動は今思い返すと大変ひどいものであった。 そもそも就職活動のことを微塵も理解していないばかりか…

お盆、伝説の離島ギグ

母方の祖父母は市内の端の方にある港から船で10分ほどの島に住んでいた。玄界灘に浮かぶ人口500人程度の小さな島。盆正月に帰省すれば必ず船に乗り祖父母に会いに行ったものだがアメリカに来てからそれも随分ご無沙汰になってしまった。 祖父は健在、祖母は…

アメリカ人、思ったよりめちゃくちゃ働く

7月から自分の部署の駐在員が一人になり忙しくなってしまった。コロナにも関わらず5月からずっと出社や出張を続けているのは知りうる限り駐在員でも俺ぐらいで狭い日本人コミュニティの皆様からあそこのご主人はコロナ3回ぐらいかかってるのではとドン引きさ…

英会話学校でシリアルの発音だけに15分も費やされ憤慨

アメリカ赴任が決まり、アメリカに来る前のわずか2か月間だけマンツーマンの英会話学校に会社のお金で通うことになった。偉そうに言うわけではないが俺の英会話の勉強はそれだけである。その割には頑張っているねとそろそろ誰かに言われないと気が済まないほ…

今日俺は自分の本当の名前を知った

「聞いてくれ、今日俺は自分の本当の名前を知ったんだ」 このような書き出しで取引先のTimというオッサンからメールが入ったのは月曜日の朝のことだった。Timと会ったことはないが聞くところによると年齢は60を超えた小太りでヒゲが生えた白髪の男性らしい。…

2年間俺を苦しめたやつが終る

2018年の冬にアメリカに拠点を持つ日系企業からその新しいプロジェクトの話が来たとき、その前年に参画していた別のプロジェクトが順調のうちに終わりを迎えようとしており、またそれら2つのプロジェクトが同じようなもので、今度のほうがボリュームも小さか…

子供の年齢を聞かれているのに自分の年齢を答えてしまう

子供が生まれてすぐの頃、仕事の時に子供の話になることも多く同僚などに「そういえば、お子さんはどうですか?」と聞かれ答えて曰く、 「いやあ、めちゃくちゃかわいいんですけど最近夜泣きするようになって夜中起こされるし、まあ言っても僕は夜中だけなの…

ティラミスを知ってから実物を見るまで数年掛かった

いつのことか覚えていないが日本でティラミスがものすごいブームになったときがあった。少し前のタピオカに近いような流行り方だったのかもしれない。 昔はネットもなく口コミはほとんどなく、テレビか雑誌が火付け役だったのだと思う。当時まだ子供だったし…

多目的トイレのヒヨコ

多目的トイレは広い。仕方がない、目的が多岐に渡るためだ。しかし純粋にトイレとして見たとき、例えば入り口から便座まで3、4歩あり、広い個室スペースの中で便座が妙に孤立しているのはどうだろう。少し落ち着かないのは何か申し訳ない気持ちからかもしれ…

バーガーキングで全然オーダーが通じなかった

アメリカにいて英語にはいまだに苦労しているがさすがに仕事の話となると共通の話題を共通の用語を用いて話すので大分ましである。使われる単語や表現にはお互いにある程度予想がつき、多少発音が悪かろうと先方が文脈の中から汲み取ってくれるのである。 し…

ポジティブワードでピンチをチャンスに

もはやよく知られた話ではあるが、アメリカではどんなときもポジティブなことが好まれるというか、ポジティブが通常であり、例えば一般的な挨拶であるHow are youの答えとしてはほぼ「良い」「素晴らしい」しか選択肢がないと言っても過言ではなく「普通」や…