何者かに自転車を鬼ハンにされた中尾くん

「うわああ、俺のチャリが...」

オラッ、オラァッ...なる小声の雄たけびとともに発揮される隣の自転車への攻撃性。

家までの帰り道、鬼ハンをを直すことなくそのままで帰った中尾君は正直まんざらでもない表情だったので心の中にコッチの世界への憧れめいたものがあったのかもしれない。