高い車に乗って安い車を煽る

高い車が安い車を煽る。これまで何度となく見てきた光景である。昔関越道でスズキのアルトがBMWを追い越し車線でガンガンに煽っているのを見たときには大層アツい気持ちになったものであるが、基本的に我々安き車にのりし者は高級車にじゃまだじゃまだと煽られへこへこと頭を下げて道を譲る運命。安きは虐げられる。公道では身分制が未だにまかり通っているのだから。

日本だけでなくここアメリカでもやはり高い車は安い車を煽っている。高い車は高圧的で独善的な運転をしがち。たった一度行っただけだが中国の広州でもそうだった。今のところ3か国だが人種のるつぼアメリカをるつぼだけに仮に100か国とカウントした場合、調査N数としてはそれなりであるからこれは万国共通と言っても過言ではない。

俺も高い車には煽られる側、高い車に乗ったことがないので分からないが、高い車に乗ると何か優越感のようなものが高まり、目の間に現れた安い車を煽りたくなるのだろうか。そのような気持ちの問題ではなく高い車には速度を感じさせない乗り心地、周りが遅く感じる機能的な何かが働くのかもしれない。

元々の運転手の性質かもしれない。人より高い車に乗りたがる精神の方は元々人を煽る性質を持っているとか。はたまた進化論のように、人を煽るような競争心がその人を成長させ、成功し、富をもたらし、高い車を買い、結果、安い車を煽るのだろうか。成功していいけど最後のアクティビティだけは何とかならんか。

俺も高い車に乗ってみたい。なぜ人を煽りたくなるのか、その気持ちが知りたい。煽り続ければいつかは高級車になってくれるのかしら。えっ、昔の進化論?どうしてなの、高い車。持てば人を斬りたくなる魔剣のようなものだろうか。

「安い車を煽るのが高い車の醍醐味だから。」

いっそのこと誰かがそう言い切ってくれたらスッキリする。

そういえば、高級車ではないがハイエースも人を煽りがちである。なぜハイエースは人を煽るのかという事をやはり同じように考えていたことがあった。「ハイエースはなぜ人の車を煽るのか、実際に乗って確かめてみました!」という調査をインターネットで行おうと思ったがネットで怒られること火のごとしと俺の中のインターネット風林火山がシグナルを送って来たので断念したことがあった。

ハイエースはフロントが短いからだと無理やりハイエースの肩を持とうと試みたが、ライトバンや軽トラも同じだし彼らから煽られたことは皆無、結局ハイエースの問題という事に帰結する。このブログを読む人に高い車に乗っている人は皆無だろうからハイエースに乗っている人は教えて欲しい。